



エッセイ集 USA
西 紅(くれない) 第1章 アメリカ女性の気力と体力 外国暮らしを始めた場合、その国のことを知るために、いろんな方法があると思いますが、私の場合は趣味のスポーツを通して、アメリカという国を垣間見ることが多くありました。 たとえば、日本では年寄りのスポーツは、ほっかむりをしてゲートボールといったイメージが、なんとなくありますが、こちらでは結構50代〜60代の方を、テニスコートで見かけます。それも、女性の場合は、ウッソ!と思わず引いてしまうような真っ赤な“ミニ”のテニスウェアをはいていたりするのです。(彼女立ちが、ボールを拾う時の後姿・・・申し訳ないけど思わず目をそらしてしまいます。) 先日の私のテニスの対戦相手は、なんと臨月。それなのに、コートの端から端までを信じられないスピードで走り、ロブで打ち上げた高いボールも、思いっきりジャンプしてバシッと決めてきます。妊婦は高い所にあるものを取ろうとしては、いけないんじゃなかったっけ?と、こっちは気が気じゃありません。わたしなんて、妊娠中は、立っていることさえしんどかったのに・・・。とても同じ人間とは思えない!というのが正直な感想です。 妊婦プレママも元気なら産後ママもすごいです。わたしが長男を出産した病院でも、出産した翌日から病院の廊下をエクササイズと称してスタスタ速歩している人を見かけ驚かされたものです。エアロビクラスの先生も、産前2週間まで教え、産後2週間で復帰したのには、半端じゃないと度肝を抜かれました。 マラソンコースでは、ジョギング・ストローラーというジョギング用の三輪ベビーカー(アメリカでは、とてもポピュラー)に乗せて颯爽と風を切って走っている人もいます。日本人の私の目から見ると、どうしても『あんな無理をして年がいってからガタが来るのではないだろうか?』
第2章 笑顔は有料 先日、夫の仕事にくっついて初めてヨーロッパに行ってきました。海外旅行の楽しみの一つは、土地のおいしいものを食べることだと思いますが、子連れだと、ついつい子どもが絶対に食べてくれそうなものということで、抵抗を感じながらも各都市でマクドナルドに入ってしまいました。 でも、それぞれの国でメニューにお国柄が出ていて、子連れ旅行ならではの案外面白い経験でした。 まずは、ロンドンでは、「EXTRA VALUE MEALS」のために、まるでディズニーランドのファストパスのレーンのように専用レーン、その名もFast Trackがありました。またフライドポテトにお酢をかけている!!のには、ものすごいカルチャーショック。 ドイツとフランスでは、ビールがメニューに!!そしてフライドポテトにマヨネーズみたいなものをつけて食べていました。外観は、周りの建物との調和を重んじてなのか、非常に地味で一見普通のカフェみたいです。 ところで、わが国、日本のマクドナルドにあって他国にはないものを考えてみました。「テリヤキバーガー」「コーンポタージュ」(アメリカ人の夫が、多くの喫茶店やレストランのメニューに、コーンポタージュがあることに気づいて 日本のマクドナルドでは、メニューやレシートにまで記載されている「スマイル0円」の店員のスマイルが、アメリカでは存在しません。 笑顔どころか何を聞いても、最小限の答えしか返ってきませんし、それ以前に質問されたこと自体が腹立たしいという様子の人さえいます。お釣りを投げてよこす。Thank Youなんて絶対に言わない。客の方がThank Youと言っていてもWelcomeの一言もないなんて当たり前です。これは、マクドナルドだけではなく、どこの店に言っても同じようなものです。 アメリカでは、今、低賃金の労働力が不足している上に、雇っても、すぐにやめてしまうので店員教育どころじゃないのだそうです。 もちろん、アメリカでも高級レストランや高級デパートでは社員教育がきちんとされており、気持ちよい応対をしてくれます。つまり、アメリカでは笑顔は有料、高くつくということなのでしょう。 |