世界各国で子育て中のママが発信しているホームページを紹介して行きます。目指すは世界一周!

    
 
 

Sleepyさん

シンガポール在住10年。イギリスの大学に留学していたものが、ひょんなことからシンガポール人のオットと出会い、さらにひょんなことからシンガポールで暮らすことに。

現在は、4歳になる長男と10ヶ月の次男、そして年上のオット、3人のシンガポーリアン・ダーリンに囲まれてシティ国家シンガポールの田舎(シンガポールに田舎があるのならば)に在住。

ホームページ:
Sleepydays

MCFH推薦コメント:シンガポール生活者のバイブルのようなページです。生活情報、旅行情報なんでもあり。プロ並の写真の素晴らしさ、センスの良さがキラリ!と光るブログです。

 

シンガポールに暮らすことになったきっかけはなんですか?

もともとはイギリスに住んでいたのですが、そこでシンガポール人である現在の夫と出会いました。同じ大学の学生同士だったんです。彼が2年間で卒業してシンガポールに帰国することになったので、シンガポールで結婚、その後の2年間はイギリス
- シンガポール間の遠距離結婚でした。(私は更に2年間、大学が残っていたので)

★ホームページを開いたきっかけはなんですか?

やはり、長男の出産です。それまでも、ちょこちょことペット関係のサイトをやっていたのですが、長男が生まれて、その成長過程を記録して、日本の実家や友人にライブ感覚で報告するためにサイトを立ち上げました。

★大変情報量が豊富ですが、一日にどれくらいの時間を費やして運営していますか?これだけ素晴らしいページですので、何か内なる原動力があると思うのですが・・・。

現在は大改装工事中なので、更新が滞ってしまっています。そこで、これまではブログに力を入れていたのですが、文章書くのに結構時間がかかるタイプで・・・(苦笑)。今は、もう背水の陣でサイトの改装も完了させねばとやっきになっているところです。

内なる原動力は・・・お手本的な回答かもしれませんが、やはり色々な方から「サイトの情報とってもためになりました!」と喜びの声を伺うと、「もっとがんばろう」と思いますね。


★ホームページやブログを運営していて感じる魅力について教えてください。

同上です。「とてもためになった!」という利用者の方の声を聞くと、これからもっと充実させようという気になりますし、時々街角などで「もしかしてsleepyさんですか?」と声をかけられるのですが、「ブログ、いつも楽しみにしてます!」なんて言われてしまうと、ブログもがんばって続けなければ、と思います。

また、サイト運営やブログ運営の最大の魅力は、そこからしか生まれ得ない人とのつながりだと思います。地球のこちらがわにいながら、ライブで地球のあちらがわの人たちと知り合い、かつ友人にさえなれる、という以前では考えられなかった人とのつながりが魅力の1つですね。


★シンガポールで生活を始めて、戸惑ったことや困った体験やカルチャーだったことはありますか?

今はもうすっかり慣れてしまって思いつきもしませんが、来たばかりのころは色々なことに驚いていました。もともとアバウトな性格だったので、困ったとか拒否反応がでてしまったというようなことはあまりなかったと思いますが、チャイニーズのお葬式はとてもにぎやかで華やか(?)でさえあるので、最初見たときにはびっくりしました。あと、面白いとおもったのは、ホッカーセンター(屋台フードコート)などで食べ物やドリンクをテイクアウト(こちらではターパオといいますが)するときに、金魚すくいの袋みたいな袋に入れてくれることです。これは、シンガポールに来た観光客も駐在家族の皆さんも、びっくりするんではないでしょうか?


★シンガポールでの出産で興味深かった点、大変だった点などありますか。

シンガポールでは、日本と違って「苦しまなければ母になれない」というような考え方はあまりありません。そのあたりは大変西洋的で、自分で望めば無痛分娩も帝王切開も、どこの病院でも妊婦の希望を受け入れてくれます。帝王切開は、とりあえず最初にそのリスクや後での痛みについてアドバイスがあるようですが、無痛分娩は希望すればまずどこでも問題なくやってもらえます。無痛分娩となると、麻酔医がちゃんとスタンバイしていなければいけませんから、どうしても出産日を選ぶことになりますが、これも、ちゃんと38週を超えていてほかに医学的な問題が何もなければ、希望の日に出産ということにしてもらえます。

私は日本で妊娠・出産した経験がないので、日本に比べて出産&妊娠が大変かどうかはわからないのですが、少なくとも「苦しんでこそ母親」というステレオタイプ的なイメージとかがないのは気分的に楽でした。選択肢も、上で述べたようにたくさんありましたし。

ただ、多民族国家シンガポールですので、妊娠中の禁止事項とか産後の肥立ちに関しては、中華系の伝統やインド系の伝統、マレー系の伝統といろいろあり、夫が中華系だったため、「妊娠中は泳いではいけない(それでもひそかに泳いでましたが)」とか、「妊娠中は引越ししたり家具を動かしてはいけない(本人がやるのでなくても、妊婦の目の前で家具を移動したりするのもダメなのだそうです)」、そして産後は「産後1ヶ月間は髪の毛を洗ってはいけない」「産後1ヶ月間は外出してはいけない」など色々言われました。幸い、義両親はリベラルな人たちですので、アドバイスはされますが、従わないと文句をいう、というようなことは一切しないのでとても助かってます。そのせいか、私も、自分が納得できる/実行可能な部分はあえて義両親の気持ちを尊重しています。


★シンガポールで子育てをしていて感じる日本の親子関係や家族関係の違いは?

シンガポール人は、ともかく子ども好き。それは、中華系、マレー系、インド系にかかわらず、感じますね。そして、家族とのつながりを日本人以上に大事にしていると思います。ですから、おじいちゃんやおばあちゃんは、率先して孫たちの面倒をみてくれますし、それを負担とも思っていないようです。

我が家は、まだ独身の義姉もいるのですが、週末などに会うと率先してベビーシッターをしてくれます。おかげで、私たちはゆっくりさせてもらうことができて、本当に助かります。

子どもをつれていると、年配の方に「かわいいねえ」と声をかけられたり、電車の中で子どもが泣いても、すぐそばにいた若い十代のマレー系の青年が百面相をして笑わせてくれたり、年齢に関係なく子ども好きな人が多く感じられます。ベビーカーをもって階段を上がろうとすると、そばにいた人がすぐに手をさしのべてくれますし、そのあたりは、正直日本よりも子連れに優しい国です。日本、とくに東京などではベビーカーで困っていても、誰も手を差し伸べてくれませんから。



★国や市町村の、出産育児、こそだて支援の違いはありますか?(助産婦訪問がある、保育園や学童が充実しているなど)

シンガポールは、結婚しても妊娠しても子どもが生まれても、女性が社会に出て仕事につくことが奨励されています。ですので、1歳半から子どもを預かってくれるナーサリーも充実していますし、全日制のナーサリー(保育園)や幼稚園も多くあります。新生児から預かってくれるところも、たくさんあります。

こういったナーサリーや幼稚園は、政府が監視してきちんと管理していますし、母親がフルタイムで働いている場合にはナーサリーへ子どもを預けるためにかかる費用にも政府からの補助金が出ます。

また、企業によっては、自社オフィス内に専属のナーサリーや幼稚園が設置されていて、社員が子どもをそこへ預けることができる体制をとっているところもあります。なにかあっても、すぐに子どもをチェックできますから安心ですし、出産したばかりの女性社員だけがアクセスできる授乳室(搾乳を保管しておける大型冷蔵庫付)が備わっているところもあります。

また、最近は少子化対策として、ベビーボーナスというシステムが設置されました。要は、子どもが生まれると、政府からボーナスが支払われるというシステムです(苦笑)。第一子はそれほどでもありませんが、第二子からはキャッシュボーナスのほかに、子どものナーサリー代や教育費などの支払いにのみ利用可能なボーナスもついてきます。

詳しくは
http://www.babybonus.gov.sg/



★シンガポールの魅力は?

一言では難しいですね。(苦笑)
でも、やはり政情が安定していて、治安も大変よく(正直、体感としては日本よりもよっぽど安全です)、海外にいながらにして日本の物も簡単に手に入る点でしょうか?あと、日本にくらべるとのんびりしていて、人間関係にもあまり気ばかりつかわずに済む点も、私には大きいです(苦笑)。子どもの親としては、やはり安全で子どもに優しい社会であるという点が一番大きいです。多民族国家なので、スクールでもともかくさまざまな人種のお友達ができますし、最初から色々な人種の人に接して、文化や慣習、考え方には多様性があるということ、そして自分と異なる人々と協調して共生していくことを学べる環境に育つ、というのはとても重要なことだと思います。シンガポールは、チャイナタウンにイスラムのモスクが、マレー人街にヒンズー寺院が存在できる国ですから。



★シンガポールで最近問題になっているような子育ての問題、子どもが関係する社会問題のようなものがあったら教えてください。

そうですね、犯罪、というものではありませんが、やはりメイドを雇うのが当たり前の国ですので、子どもたちが小さい頃からメイドになんでもやってもらって甘やかされてしまう、というのがある種の問題とされています。

それには、夫婦共稼ぎを理由に、子どもをメイドに預けっぱなしにしてしまう親の存在もあります。これまでは問題視されてきてませんでしたが、シンガポールも先進国の一員となって、最近では少しずつですが、そういった親の態度が問題視されてきているように感じられます(すくなくとも、雑誌などから)。それには、メイドたちによる子どもの虐待などが増えてきた、ということもあげられます。これまでは雇用主によるメイドのいじめなどがよく取りざたされてましたが、最近はメイドによる子どものいじめが目立ち、家にウエブカムを取り付けて、オフィスからメイドの様子をチェックしている家庭も増えてきているようです。


★将来もずっとシンガポールに住むご予定ですか?

今のところは、そうです。
ニュージーランドに移住も考えたことがありますが、とりあえず今のところはシンガポールから動く予定はありません。


★お子さんの日本語保持のために何かトライしていることがありますか?

我が家は、私の母が一緒にシンガポールで暮らしていますので、母が日本語専門係となっています。本当なら私がすべきですが、毎日、母と夫の間の通訳係をやっているので、息子にも英語と日本語どちらもOKなのがすっかりバレてしまっているんですね(苦笑)。

あとは、そうですね、テレビはNHK海外放送くらいしか日本語放送はないのですが、なぜか興味を持つのは日本のヒーローで、あんぱんまんとか、ウルトラマンとか、ムシキングとか、恐竜キングとかにはまっています。ですから、日系のレンタルビデオ屋さんから、レンタル落ちの「あんぱんまん」ビデオを買って見たり、日本に一時帰国したときにビデオを購入したりして、見せています。あとは、やはり紀伊国屋などで購入する日本の絵本でしょうか。


★将来シンガポールに住む方へのアドバイスがあったらお願いします。

海外に暮らす、ということは、基本的に日本の常識がすべてあてはまるわけではない、ということです。ですから、海外にでたら「日本だったらこうなのに」という考え方はなるべくしないようにして、「へえ、こっちではそうなんだ!」と前向き思考に転換するよう、できるだけ努力されることをお勧めします。

とは言っても、最初はどうしても「日本だったらこうなのに!」と思ってしまいがちなんですよね。でも、そこにとどまっていたら何も始まらないし、いつも不満を抱えたままになってしまいます。むしろ、違いを面白がるようにすると、生活が楽になりますし、たのしくなります。

日系のデパートがあちこちにあって、紀伊国屋もあって、日系コミュニティーも大きく、日本のものがほとんど簡単に手にはいるシンガポールは、海外に暮らす日本人にとっては、一番暮らしやすい外国の1つといえると思います。

また、シンガポールは第二次世界大戦時、南京などと同じようにして日本軍によって侵略され、中国人の大虐殺が行われ、昭南島と呼ばれて日本の占領下にあった歴史をもっています。しかし、シンガポール人のほとんどは、そのことを根にもって日本人をみたり、敵視したりするようなことはしません。すくなくとも、10年この国に住んで、そのような扱いをうけたことは私は1度もありません。

これからシンガポールにいらっしゃる皆さんには、日本とシンガポールの間の歴史についてもよく勉強して、シンガポールに対して最低限の敬意を持ってきて欲しいと思います。



 

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