友達作りが海外生活の幅を広げてくれます
乳幼児にとって友達と一緒に遊ぶのはとても大切なことです。兄弟が学校にでも通っていれば、母親もPTAを通じて知り合いもでき、友人を紹介してもらえたりします。しかし、長子が未就園の場合には横の繋がりも少なく、母親がかなり積極的に子どもの遊び仲間を探すようにしないと、なかなか同じ年頃の友だちと出会うチャンスがありません。
買い物の途中や病院の待合室など、ちょっとした声かけがきっかけになることもありますが、なかなか知らない人に声をかけるのは勇気がいるもの。新しい土地での生活では親子とも友人をみつけるのは容易ではないはず。でも、気の合う友人ができると途端に生活も楽しくなり、行動範囲も広がります。母親も海外生活のストレスを解消できるのでは?もちろん子どもだって友だちと楽しい時間を過ごせます。
それでは、どのようにしたらそのようなチャンスに回り逢えるのかちょっと考えてみましょう。
日本人会/地域の掲示板/日系新聞掲示板/インターネット
日本人の多く住む都市には日本人会があり、その中でさまざまグループ活動の情報を得ることもできます。子どものためのサークルなどがあればよいのですが、あまり多くありません。そこでまずはお母さんが自分の趣味や興味のあるグループに参加してみます。そこで気の会う友達を見つけたならしめたもの。どんどん口こみで友達の輪がひろがり、自分の子どもと同じくらいの年齢を持つお母さんを紹介してもらえることでしょう。
また、人のよくあつまるところ(日本人会や日本食スーパーなど)にはコミュニティボードを設置していることがよくあります。そこでの情報を活用し、プレイグループなどに参加するのもよい方法です。積極的に自分からもアピールすることができる人は友人を探していることを掲示してもよいと思います。その際には簡単な自己紹介をしておくと、早く友人がみつかるように思います。(例:1ヶ月前に日本からきました。当方5歳と2歳の男の子がいます。子どものプレイグループや一緒に遊んでくれる仲間を探しています。)
日系新聞の「クラシファイド」などでは、友達・グループ募集なら無料で掲載してくれるところも多くあります。特に日本人の少ない地域のお住まいの方には、お薦めです。意外と近くに同年齢の日本人が住んでいたなどということもあります。(例:友達募集。○○地域在住。20~30歳の4歳以下のお子さんをお持ちの方。)
インターネットを通して、友達を見つけたという方も多いです。最初はメル友からスタートして、とても良い友人に発展したという話しも聞きます。
インターナショナル系友達募集掲示板「世界子育てネットSweetHeart」
プレイグループ
海外では年齢の近い子どもたちを持つ母親が集まってプレイグループをつくって子どもを遊ばせるということがよくあります。これは、公園があまり整備されていない・治安の問題・衛生上の問題が挙げられます。(先進国かそうでないかによって事情が若干違います。)また、海外では比較的住環境が整っていて沢山の友人を呼べるということもあるかもしれません。
海外では日本の生活に比べると、外遊びの機会が少なく同世代の子どもと接する機会が少なくなりがちです。家庭内のごく限られた人間関係の中で生活しているだけだと、この時期に大切な「遊びや言葉の発達」「社会性の発達」という点で、努力してもなかなか追いつかないということがあるようです。
また、母親同士が集まって、情報を交換する場や日頃の育児についてかがるに語り合える仲間との出会いの場があると、母親にとってはなかなか心強いものです。
プレイグループ(育児サークル)の作り方例
ここでは育児サークルを作るための一例をあげてみます。
《目的》
同世代の子どもに出会いの場を与えること。仲間と遊ぶ喜びを子どもに経験させる。いろいろな考えの親たちに出会いお母さん自身の「子育て仲間」をつくる。
《参加者》
お母さんと小さな子どもたち(参加者数は会場となる場所の広さによって決めましょう。)
《場所》
とりあえず○○さんおお宅をお借りして…・。
「固定型」毎回○○さん宅 または マンション等の集会室を借りる
「移動型」参加者の家を持ちまわりで。集まった人たちで、最もよい方法を考えてください。ただし、一人だけに負担のかからないよう、また、自宅を提供できない人もいると思いますので、その場合には他の部分で協力してもらうなど、お互いに配慮が必要です。
《時間》
定期的に毎週または隔週○曜日など、月2回〜5回くらいのペース1回の時間は2時間くらいで、子どもが疲れないようにします。
《費用》
会員制
おやつ代・消耗品代 など
非会費制 持ちまわりで当番になった家が、お茶やおやつの準備をする
持ちより
各自一品持ちより (サラダ系、おやつ系、主食系などで割り振るといい)
《内容》
子ども中心の遊びの時間にします。音楽にあわせて体を動かす/歌を歌う/手遊び/本の読み聞かせ/折り紙など遊んだあとに、ティータイム。親子、お友達でおしゃべりを楽しみましょう。
中心になる遊びをいくつか用意しておくとよいでしょう。いくつかおもちゃを用意しておいて、自由に遊ぶ時間があってもいいです。集まった子どもの年齢によって、遊びの内容なども違ってくると思いますからそれぞれのブループで話し合って工夫してみましょう。
【注意事項】
当日会場となる家では、危険と思われるものや子どもに触られたくないもの、壊されたくないものはあらかじめ手の届かないところに片付けておきましょう。また、当日の子どもの事故や怪我については、それぞれの親が責任をもちましょう。
ママがおしゃべりに夢中になっている間に、隣の部屋で子ども達がケンカ。どちらが悪いのかわからないけど、片方の子には引っかき傷が・・・・こんなことから、親同士の大喧嘩に発展するということも、よくあることです。基本的には、子どものケンカ、あんまり親がムキにならないこと、根にもたないことが肝心でしょう。
育児サポートグループ
前述のプレイグループは、気の合う友人同士で子どもを遊ばせるための小人数のグループでしたが、そのほかにも、海外で子育てをする母親たちが集まって、互いの育児サポートをしようとするボランティアグループがいくつかあります。ここでは、ジャカルタの例をとってその活動を紹介してみます。
「ジャカルタマザーズクラブ(JMC)」
創立は今から約7年前(1994年)。ジャカルタで出産を希望する母親が当地での出産・育児情報を得るために、友人たちと情報交換をする場として創立。ジャカルタで妊娠期を過ごす人から当地で出産を希望する人、乳幼児の育児をしている人など多くの母親らの反響を受け、創立当初は数人の小さなグループであったものが現在では、スタッフ(会の運営の中心となる母親)と会員をあわせ約150名もの会員がいる。
活動趣旨
ジャカルタで生活するジャカルタマザーズクラブ(JMC)は、ジャカルタに在住する妊婦さんや子育て中のお母さんたちの生活が少しでも快適で
有意義なものになるようにと、様々な情報を提供し、
生活を支援する、会費制ボランタリーグループです。
主な活動内容
*「会報くらぱ通信」の発行【ジャカルタでのさまざまな情報提供】
*「ディスカッションマザーズパーク」や「アクティブマザーズパーク」
【母親同士が知り合う場を提供】
「プレママセミナー」
【ジャカルタの病院紹介・妊娠中の過ごし方・諸手続の方法など、ジャカルタでの妊娠中の過ごし方から出産までの情報についての提供】
*各種ガイドブックの編集
ジャカルタでの情報を満載して、「プレママセミナーテキスト」、ジャカルタでの妊娠・出産・育児・生活のためのガイドブック「くらぱ」など、
各種ガイドブックを編集。
*「育児用品のリサイクル・その他情報交換」
*「各種イベントの開催」【コンサートやクリスマスパーティなど】
*「専門医への無料随時医療相談」
【会員からの質問をまとめ日本在住の医師へまとめて回答を依頼】
*「マザーズ文庫の貸し出し」
【海外では幼児向け絵本や妊娠出産に関する図書やビデオは貴重】
海外で暮らす母親たちにとって、出会いの場が提供され、現地の情報を得られることは何とも心強いことだと思います。また、子どもたちにとっても、音楽や芸能といったさまざまな子ども向けの催しに触れる機会を与えられることは幸せです。
しかし、残念ながらまだまだ多くの国にはこのような母親の育児サポートをしてくれるようなボランティアグループがありません。上記のような国に滞在できる母親は幸運だといっても過言ではないでしょう。
日本でも海外でも、妊娠や出産、育児にまつわる不安はあります。しかし、海外となると さらに言葉、習慣や宗教、気候、食べ物、医療、治安の問題など、不安や悩みは増えるかもしれません。妊娠や出産に関する現地での情報、医療に関する情報、子育てについておしゃべりする場など大変有意義な活動であると思えます。また、日本でやむなく仕事を退職してきた人などにとっては、新たな活躍の場となるかもしれません。
「海外育児サポートグループ」では、各国での育児グループを設立したメンバーがさまざまな育児サポート活動を展開しています。もしも、個人のプレイグループやボランティアグループとしての新しい育児サポートグループを創ってみようと思われる方、実際に作ってみたのだけれど上手く運営できないなど、相談がある場合には掲示板(WEB上で?)それぞれの経験からアドバイスいたします。
せっかくの海外で暮らすチャンス。異文化を体験しながら母親も子どもも有意義な時間を過ごしてみませんか。
その他海外の母親ネットワーク
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