活動地:アメリカ、NYマンハッタン&ウェストチェスター

発足:2005年

活動:講演、懇談会、ピクニックなど

URL:http://nysukusukukai.org/

 

※以下インタビューに出てくる講師の方へ質問がある場合には、直接NYすくすく会の方へお尋ねください。

 

 

1)医師、助産師、看護士、ソーシャルワーカーなど複数名のプロフェッショナルな方々がサービスを提供するユニークな会のようですが、会を立ち上げたきっかけを教えてください。

きっかけは、2004年の夏に加納麻紀医師から日本人のお母さん方を支援するグループを作りたいけれど協力してくれないかと相談されたことにあります。加納先生は長い間小児科の医師として日本人のお母さんとお子さんを診察され活躍をされていました。妊娠出産育児を体験され、初めて異文化の中での子育ての大変さを身を持って理解できたと話されていました。

 

出産育児に関してはお母さん、お父さんの生まれ育った文化が密接に関ります。私自身も助産師として出産育児をアメリカで体験しましたが、心のよりどころを日本の文化の分かる友達の中に見つけることが出来たことで育児のもやもや感から救われた思いを実感していました。私は、ニューヨークで医療関係者の会を立ち上げていましたので、そこで知り合った、ソーシャルワーカーの羽田今日子に声を掛けました。羽田さんは乳幼児の早期介入プログラムなどに詳しい方でした。そんなわけで、他にも協力していただけるお母さん方の力で、2005年からNYすくすく会として活動をすることが出来ました。

 

 

2)様々な行事、講演会、懇談会などを年間を通して行っているようですが、誰がどのように企画運営しているのでしょうか?

①実施内容について:

以下が昨年と今年のスケジュールです。

 

1月

2006年度

『現代の幼児発達学・言葉の問題(バイリンガル)

について』

 

バーンズ静子 サイコロジスト

2月

『鳥インフルエンザについて』

 

仲本光一医師 領事館医務官

3月

『海外での子育て』

 

ノーラ・コーリ ソーシャルワーカー

4月

『親子のコミュニケーション』

 

木戸晶 マリッジ&ファミリーセラピスト

5月

『熱と予防注射』

 

加納麻紀 小児科内科東京海上記念診察所

6月

『日米医療の差・上手に医者にかかる方法』

 

ラマニ先生 一般内科医

 

 

 

41丁目メディカルセンター

7月

『言葉と賢いしつけ方法』

 

バーンズ静子 サイコロジスト

8月

ピクニック

 

 

9月

妊婦懇談会スペシャル「無痛分娩について」

http://www.ejapion.com/health/index.ej?issue_no=390 

 

今井陽介 麻酔医 & 関久美子 助産師

9月

『子育てする時に知っておくと良い日米の差』

 

皆川久仁子

 

 

 

ペアレンティングプログラムインストラクター

10月

『ドラッグと家庭』

 

木戸晶 マリッジ&ファミリーセラピスト

11月

『体罰のしつけについて』アメリカでの体罰の違法性の説明体罰が子供に与える影響・しつけに体罰は必要かを話し合う。

 

参加者による話し合い

12月

『リトミック』

 

10時30分〜12時

 

2007年度

 

 

1月

『海外で育つ子供のストレスと適応』

 

森真佐子 心理博士

2月

『離乳食、食育』

 

加納麻紀医師

3月

『風邪とインフルエンザ・日米医療の違い』

 

仲本領事館医

4月

『日本人学校の教育の現状』

 

岡本校長先生 育英学園

5月

『バイリンガルで育った人・育てた人の言葉について』

 

 

6月

『熱と予防注射』

 

加納麻紀医師

8月

『母乳・断乳/卒乳』

 

関久美子 助産師

 

〜 2006年 ウエストチェスター すくすく会 〜

 

 

9月

ウエストチェスターすくすく会再開!

 

 

11月

「子供の心を育てる〜母と子の絆を築く接し方」

 

皆川久仁子 ペアレンティング・プログラム・インストラクター

1月

体罰としつけについて

 

参加者の話し合い

2月

風邪とインフルエンザの処方の仕方

 

仲本領事館医

4月

CRP(人工呼吸)のレクチャー

 

 

 

子供が喉に食べ物を詰まらせたときの処方の仕方

 

加納麻紀医師

5月

乳幼児栄養・食育

 

 

 

 

②企画、運営について:

企画、スケジュールの調整などは当会の一人に一任しています。あとはボランティアのお母さんの協力を得ながら行っています。

 

3)そのような行事を行うための資金はどうなさっていますか。皆さん手弁当でやっていらっしゃるのでしょうか?会場費などはどうなさっていますか?それぞれのイベントでは、会場準備など会のスタッフ以外の方の人手がいると思いますが、それはどうなさっていますか?

①資金について:

2年間米国日本人医師会より寄付を頂きました。来年度(2008年)は、今年から始まった米国日本人医師会のコミュニティーアウトリーチプログラム、に応募して2000ドルの寄付によって活動いたします。 http://www.jmsa.org/latest/new_community_grant.html 


②会費について:

毎回参加されたお母さんから頂いております。(料金の変更もあります。)

NYすくすく会: $15〜(麦茶、クッキー付き)
妊婦さんと懇談会: $35〜(中華夕食付き)


特別講演料金ははさまざまです。

③出費について

スタッフ:無料 (交通費として少々)又は、カウンセリング料など、

講師:講演料、カウンセリング料

場所代: 
①NY日系人会費+場所代(約$70)。日系人会 http://www.jaany.org/ は交通の便利なマンハッタングランとセントラルステーションすく近くにあります。 お子様がいる方には大変都合の良い場所です。スペースに関しては、掃除などしやすい、床になっています。乳幼児の参加があるので、赤ちゃん用に床に敷くカーペットを購入して使っています。人数は20組が限界かもしれません。お子様と参加されますので、お子様に事故がないようにお母さんへ気配りをお願いしています。

②妊婦さんと懇談会はレストランを使用のため無料です。現在は妊婦さんだけに来ていただいています。カップルの参加を検討中です。妊娠中は事故などを心配するためか、場所を探すのには苦労をしました。レストランと言う事で、食事を取りながらの懇談会は自分の意思で参加しているため、不慮の事故などの責任はご自分にあることを明確にしています。

その他:参考書、文具、などなど、
 

 

4)懇談会ではどのような質問が多いでしょうか。

  • 医療、病気関係(小児科医、アメリカの薬、緊急病院、家庭の対応、、、)

  • 出産育児の日米の違い(お産、無痛分娩、母乳、添い寝、保険、病院の様子、、、)

  • バイリンガルの教育関係

  • しつけ

  • 母乳育児に関すること

などです。

 

5)多くの妊娠中、または子育て中のお母さんたちと接して、何か気になることはありますか。

①妊娠中のお母さん方について気になること:

文化の違いで起こる問題が不満に繋がってきます。 産婦人科の先生のみならず、自分にかかわる人々とのコミュニケーションの仕方に戸惑い、問題になっていることに、気がついているものの、解決方法が見出せないでいる方が多いように見受けられます。アメリカ人とのかかわりはもちろん、日本人とのかかわりも同じような問題を抱えているように感じます。質問に、「どうして、アメリカ人の先生は何も教えてくれないのか?」と言う事を聞かれることも多いです。

 

日本ではお産については知らないから、教えてもらうのが当たり前のような雰囲気もありますが、アメリカではお産は自分で勉強して、先生への質問があれば自分から聞いていく事が当たり前のようになっています。受身で黙っている事は、分かったとみなされて、誰も何も教えてくれないのです。

 

②育児中の不安について気になること:

もしかすると、海外の妊娠出産育児についてだけでなく、日本でも言えることかと思いますが、核家族化しているために自分が学習する機会がまったくない状態で、育児を行なう事になります。周りにはロールモデルもなく、はなしを聞いてくれたり、愚痴を聞いてくれる人もいない状態で、子供と一人で向き合わなければならないような錯覚を持ってしまいがちです。余裕がなく、自分の意見を持てず、廻りに振り回されてしまう方が多いことが気になります。

  

6)会を立ち上げる上での困難、または運営していく上で困難、苦労などがあったら教えてください。

①困難だった事:

  • 各スタッフは仕事を持っていたりするため、負担にならないような体制作り。

  • 妊産婦、お母さん方のニーズを探る。2005年アンケートをした。

  • 場所の確保。 日系人会とレストラン、産婦人科園田先生のオフィスに落ち着いている。

  • 参加者の受付準備。はじめは、電話連絡をしてもらったが、今はボランティアのお母さんのお陰で、ホームページでの受付を原則としている。

②困難な事:

それぞれが自分の出来るところを責任持って実行しているため、会の進行、運営に関しては大きな問題はなかったように思います。

 

問題回避のためにしていること:

 

①私達の会は緊急の対応が出来ないため、緊急のキャンセルもありうることをウェブに明確。

②会はボランティアの会であり、お母様方にも良識を持った行動を依頼することをウェブに明記。

 

7)これから「すくすく会」をどのように発展させて行きたいですか?

これからのすくすく会について:情報と懇親会に付け加え、話し合いの場、連続したワークショップの場としても活用していただけるような企画を立てて行きたいです。

 

8)会員は主にどのように「すくすく会」を知って参加するのでしょうか?

NYすくすく会は会員制にはしておりません。口コミとコミュニティ誌、ウェブサイト、などです。特に、妊婦さんと懇談会があるため、産後、お子様ずれのお母様の参加者が多いと思われます。産後の早期の子育て支援にはとても役に立つ会になっていると思います。