到着後
暮らしの準備
外国人居留証
中国に着いたら、外国人居留証を取得します。その際、赴任地所轄の検疫処発行の 健康診断書が必要となります。各地方によって、手続きが異なる場合があるので、確認が必要です。
住む
外国人は、原則として住むことができる建物が指定されています。家族が住む場合、外国人専用の民間マンションが主になります。指定以外の場所に住む場合は届出が必要です。
マンションなどは、新築はトラブルが多いので、中古建築の中から選ぶようにします。契約を結ぶ前に、カーペットや壁の汚れやシミ、家具の数や有無、壊れた個所がないかなどを契約書の中に明記しておきます。そうでないと、部屋を返すときに、賠償金や違約金を請求されることがあります。貸し手との話し合いで、部屋の中を写真で一通り撮っておくことをお勧めします。
家探しの際は、地域や周りの環境を考慮し、付帯設備や管理サービス内容の確認をします。
銀行
北京と上海では日本と同じように銀行が使えます。地方では整備が遅れています。
銀行に口座を開くには、パスポートを持参します。
匯款帳戸 外国からの送金や外国への送金をするための口座です。
現鈔帳戸 日本の普通口座にあたります。公共料金などの支払ができます。
定期帳戸 日本の定期預金口座にあたります。
教育
大都市には、日系の幼稚園、日本人小学校・中学校があります。現地校では、指定校か外国人を受け入れる特別クラスがないと受け入れてもらえません。高校は、日本人学校がないので、帰国するか、インターナショナルスクールか現地校へ入るケースが多いようです。
日本人学校へ入学する場合、事前に日本で海外子女教育振興財団に申し込みをすると、途中入学でも教科書の配布を受けることができます。
交通
大都市では、バスやタクシー、地下鉄が発達しています。バスに乗るときは、必ず小銭を準備します。込んでいるバスのなかでは、すりにあわないよう気をつけましょう。タクシーは、不正料金をとられることがあるので、乗る前にだいたいの料金を知っておくようにします。料金や運転手の接客態度に問題があると思われる場合は、領収書を請求しましょう。領収書には、タクシー会社の電話番号やナンバー等が載っています。
アイさん
中国に住む多くの外国人が、メイドさん=アイさんを雇って家事や料理を任せています。アイさんは、先任者から紹介してもらうか、口コミで探す、または、家政介紹所で紹介してもらいます。
アイさんは、週に1回〜毎日、数時間だけ、一日中といろいろな雇用のし方があります。契約する際に、勤務時間、仕事の内容、超過時間の支払いなど、契約をしておきます。また子供がいる場合は、健康診断書を提出してもらうと安心です。
旧正月の前には、ボーナスとして、「紅包」を渡すと喜ばれます。
健康と医療
水と食べ物
水は、硬水のため、必ず3分以上沸騰させて飲むか,ミネラルウォーターや蒸留水を買います。蒸留水は、地元の業者から配達してもらうことができます。
冷水と温水が出るタンクもあります。屋台で売られているアイスキャンディーや、ジュースの氷は沸騰させたものではないかもしれないので飲まないようにします。
野菜は、農薬が残っていたり寄生虫がついていることがあるので、注意が必要です。生食はお勧めできません。野菜に不自然な苦味があるときは、農薬が残っているかもしれないので、食べないようにします。生卵で食べるのは避け、肉は調理前に水洗いをし、しっかり火を通します。生魚は、信頼できる店のものしか食べないようにします。
道端の屋台や小さな店は、衛生的ではないことが多く、肉も何の肉かわからないことがあるし、肝炎や食中毒も心配なので食べないほうが良いでしょう。
病気
地域によっては、ほこりがひどくて喉に炎症を起こす人もいれば、水が合わなくて発疹が起きる人もいます。南部では、暑さのため食中毒が頻繁に起きたり、北部の内陸は乾燥が激しく、風邪をひきやすかったりします。破傷風になりやすい地域もあるので、小さな傷でも消毒をするなど、健康面には常に気をつけるようにします。
アトピー
中国ではアトピーの研究がまだ進んでいないため、アトピー関連の薬や情報が少ないため、日本薬やアトピー関連の本は準備していきましょう。
薬
現地では日本の大衆薬は手に入りませんので、必要な薬は持っていきます。街の薬屋で売っているものは外国製が多いのですが、日本人には強すぎたり、まがいものの薬もかなり出回っているので注意します。漢方薬は、専門店なら脈を取ってもらったり、症状を聞いて薬を出してくれます。自分にあった店をみつけることが大切です。
医療機関では、西洋薬と漢方薬の両方が出されることがあります。
風土や水、食習慣の違いから、最初はお腹を壊す人が多いので、胃腸薬・下痢止めを持っていきます。乾燥地帯や、冬の乾燥やほこりがひどい地域では、うがい薬と目薬、破傷風の多い地域では、消毒薬を準備しましょう。
現地で販売している子供用の薬は飲みづらく、子供が嫌がるので、必要な薬は一式持っていったほうが安心です。郵送で薬は送ることができないので、必要な薬は持参しましょう。
保険
保険は、中国には国民健康保険にあたるものがありません。医療費自体は、実費でも日本ほど高額ではありませんが、海外傷害旅行保険に入っていくと安心できます。特に、病気や治療の内容によっては、では対応できないため、日本へ搬送されるケースがあります。
救急車
救急車は120番です。都市によっては、各居住地区に救急センターがあるので、前もって、調べておくと安心です。北京救急センターは6525−5678です。救急車の数が少なかったり、到着まで時間がかかったりするので、自分で車を調達して直接病院へ行ったほうがよい地域もあります。
上海ワールドリンク医療センター
ワールドリンク医療センターでは日本人内科医師・看護婦または日本語の話せるサービススタッフが勤務しており、上海に住む日本人の皆様に安心したて日本語で医療サービスを受けられます。小児科医・産婦人科医も常勤。予約も日本語でOK。
ワールドリンク虹橋クリニック(医科/歯科)
上海市虹許路788号 名都城30番1階
tel: (86 21) 6446 7463 (日本語直通ライン)
(86 21) 6405 5788 x25
ワールドリンク上海商城クリニック(医科)
上海市南京路1376号 上海商城西棟203室
tel: (86 21) 6279 7688
妊娠・出産
出産は、多くの人が、日本に帰国して出産しています。最近は、大都市では、外国人専用外来や病棟のある大病院があり、そこでは、日本と同じような出産ができるようになったこと、女性が夫と一緒に出産を望むケースが増えてきたことから、現地で出産する人が少しずつですが増えています。
施設も医師の技術も、日本と変わらないぐらいのレベルですが、英語、または中国語ができないと、突然の帝王切開のように緊急時にうまく対応できないことがあります。
小児科、産婦人科があり日本語が通じる病院
北京
中日友好医院 北三環路和平里北側 6422-2952(日本人専用24時間)
協和医院 東城区東単北大街53号 6529-5262(日本語) 6529-5284(外国人救急、英語)
北京ユナイテッドファミリー病院(北京和睦家医院) 朝陽区将台路2号 6434-5273(日本人専用) 1361-105-3477(緊急ホットライン 24時間)
インタ-ナショナルSOS北京AEAクリニック 朝陽区幸福三村1号北信租賃中心C座
6462-9054(日本語平日
9:00〜18:00、土曜日9:00〜16:30) 6462-9100 (英語、中国語、24時間)
北京朝陽天衛診所 朝陽区南新園西路8号 龍頭公寓南棟1F 8675-0033
上海
AHS逸仙会病院 小児科や産婦人科健康特別相談日がある。
上海為一人民病院 北蘇州道190 6324-0100
中山病院 楓林路130 6471-3400
華山病院 烏魯木斉中路12 6248-9999
華東病院 延安西路221 6248-3180
国際和平婦幼保健所(中国福利会)
上海市衡山路910号
Tel: 021-6438-2434 内線1105(外国人受付)
産科・婦人科・小児科(3歳まで)の専門病院。外国人専用窓口は1階。
瀋陽市
中国医科大学第三臨床学院瀋陽市鉄西区滑翔路39号 024-2592-0369
大連市
大連市中央病院 大連市沙河口区春柳学土街42号 441-3012(日本語、直通) 外人専用病棟の日本式クリニック。緊急医療あり。
出産育児用品
乳児の衣料が手に入らない地域があるので、妊娠して中国に行く場合は、一通りそろえて持っていった方がよいでしょう。おむつカバーは、ほとんど見かけません。サイズも少ないし、機能性も悪いので、日本製品がおすすめです。紙おむつは、現地では、高価です。日本から持ってくることが出来れば望ましいです。アレルギーのある赤ちゃん専用の粉ミルクは中国では売っていないので、日本から持っていきます。
日本から持っていくと便利なもの
腹帯・産褥用ショーツ・授乳用パジャマ(胸の部分があくもの)・授乳用ブラジャー、産褥用パッド・母乳パッド、乳児用衣料品、おむつカバー(各種サイズ、特に生後6ヵ月以降ぐらいのものを多めに)、紙オムツ、哺乳ビン、熱い地方なら沐浴材、ガーゼのハンカチ
◆妊娠中
地元の人がかかる一般診療や病院は、狭い待合室に人があふれていたり、診察室では、複数の医師と患者さんが入っていたりで、検診中の質疑応答がそのまま周りの人に聞こえたりと、プライバシーがない状態のところが多いです。地元の医者にかかるなら、その心積もりでいかないと、ショックを受けることもあるようです。
産前の出産クラスは、病院や保健所によってあるところとないところがあります。ないところが多いので、出産に関する知識は、自分で本や雑誌を読んで知っておいたほうがよいでしょう。普通分娩で産むつもりでも、帝王切開や早産などについてひととおり読んでおくと、いざというときに、何も知らないよりは助かることもあります。
定期検診のとき、気になることがあれば、どんなに細かいことでもよいので、質問を全部メモに書き出して持っていくとよいでしょう。電子辞書があると、かなり便利です。外国人専門外来では、予約制で、患者さんひとりあたりに時間をきちんととってくれてあるので、安心して聞けます。
食事は、食中毒や肝炎にならないよう、生ものは避けます。妊娠中に野菜に残った農薬などをたくさんとることは危険なので、特に葉物は長時間、水にさらした後、熱を通して料理します。
出産費用は、地域や病院、外国人専用の病室と現地の人の病室ではかなり大きな違いがあるので確認します。
病院によって、大きく生んで大きく育てることを奨励するところもあれば、体重増加や糖のチェックに気を使うところもあります。検診などは日本とほぼ同じです。
出産は、無痛分娩・帝王切開を進めるところが多いようです。事前にどんな形で出産したいのか、医師に伝えておきましょう。
出産直前には、陣痛を促進する為、ひまし油で卵を炒めたものを食べさせられるという習慣があります。
◆産後
赤ちゃんに、産後24時間以内にB型肝炎のワクチンを打つ病院が多いです。これは、中国では肝炎にかかる可能性が高いからです。BCGも打つ病院もあります。事前に親に対して予防接種の確認がされないこともあるので、気になる場合は、説明を聞いておきます。
入院中の食事は、外国人専用の病棟でないところは、食事がつかないところもあります。これは、家族でめんどうをみるという考え方からきています。また、食事がついていても、口に合わないこともあり、その場合は、持ち込みにしてもよいでしょう。外国人は大体個室で、トイレは勿論、冷蔵庫、TV、エアコンも付き、付添人も一人泊まれるようになっていて、ホテル並みの設備です。 入院は、3日〜4日ぐらいです。
◆退院後
中国では、伝統的に、産後、めんどりや、魚のスープを飲んで栄養をつけることになっています。食料が乏しい時代からの習慣です。それで、隣人に知り合いの中国人がいたり、中国人の家政婦さんを雇っていると、必ずといっていいほど、産後のスープがふるまわれます。漢方薬入りのスープは、おいしいが(好みにもよる)においが強烈だし、にわとり一羽丸ごとトサカ付きで出てくるので、全部食べ終わるのに苦労することもあります。
産前からもそうですが、夏場に冷たい水を飲んだり、冬場に風にあたることは、風習上、厳禁とされています。身体を冷やすのはよくないという理由によります。このため、真夏、大きなおなかで店で冷えたミネラルウオーターを買おうとしても、冷えていないミネラルウオーターしか売ってくれないこともあります。
また産後は、体力を回復させるために、1ヵ月は静かに寝て過ごすよう周りからかなり言われます。その時期に無理をすると、出産時にゆるんだ骨盤や筋肉に影響がでて、年を取ったときに影響が出るという理由からです。このため、経産婦には、みんなとても親切にしてくれます。
*2カ国語版(中国語/日本語)母子手帳は(財)母子衛生研究会で購入できます。
出生後の手続き
★各手続きは、法律が急に変わることがあるので、事前に必ず各機関に直接確認をしてください。
① 香港での出生届
赤ちゃんが生まれたら出産届を香港の生死登記所(The Birth&Death Register
Office)に出し、出生証明書と香港居留許可証を取得します。届出期限は42日以内です。日本の出生届の届出期限は3ヶ月以内です。
出生証明書は出産した病院で作成され、直接、香港生死登記所に送られます。ただし、私立病院は、退院時か退院後数に本人に渡され、本人が直接登記所で手続きを行う必要があるので、必ず確認が必要です。
登記所での必要書類
・ 日本領事館発行の英文婚姻証明書
・ 両親のIDカードと、パスポート
② 日本への出生届
日本領事館で出生届けを提出します。以下を持参します。
・両親のパスポート
・3ヶ月以内の戸籍謄本1通
・香港政庁発行の「出生証明書」
・ 出生届2通(用紙は領事館にある)
③ パスポートの取得
・
3ヶ月以内に取得した戸籍謄本1通(子どもの名前が載っているもの)
・ 申請書2通(用紙は領事館にある)
・ パスポート用写真2枚
④ ビザの取得 パスポートの交付後、香港居留許可証と、子どものパスポートをもって香港人民入境事務処でビザの交付を受けます。
生活を楽しむ
習い事
中国の歌、絵、太極拳、胡弓など、伝統的な芸術や武道を習うことができます。日本人会や駐在員の妻のサークルでは、コパージュ、刺繍、各種料理、英語のほか、テニスやバドミントン、バレーボール、バスケットボール、フィットネスなど、さまざまなサークルやクラスを開いているところがあります。子どもも、ピアノやバイオリン、英会話など、さまざまなことが学べます。家庭教師の料金も安いので、マンツーマンで習うことも可能です。
生活の注意点
すり、万引き、置き引き、強盗が多発しています。特に、日が暮れてからの女性の一人歩きや、買い物は避けましょう。
交通事故が大変に多いので、子連れの家族は注意する必要があります。これは、中国はつい最近まで、車を持っている人は少数の裕福な人に限られ、市民は自転車が主な交通手段だったことによります。車社会の歴史が浅いことから、交通安全に関する教育が、運転する人も歩行者も徹底しておらず、ことため交通事故は日常茶飯事となっています。緊急医療サービス会社 ウエルビーメディクが受けた傷害のケースでは、2000年度では、交通事故、それもタクシー乗車中が1位で、日本に搬送された傷害者も、交通事故が1位となっています。
リフレッシュ
中国は、物価も安く、習い事をするにはとてもよい環境です。子どももベビーシッターやアイさんに預けることもできるし、家事も頼めます。スケジュールを調整して自分の時間や夫婦の時間をつくって、子育てライフを楽しめる環境作りがつくれます。
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