特集1 「いざという時の海外での出産」
特集3 「出産時の麻酔」

帝王切開 Caesarean/cesarean operation [section] シゼリアン オペレーション(セクション)
WHO 世界保健機構は、帝王切開の割合は5〜15%が正常で、それ以上の割合による帝王切開は、母子の生命を守るという理由以外で行われていると発表しています。
日本では、昔から自然分娩が推奨されているため、帝王切開の率は世界的にも低く、世界中の母子関係の大きな団体から高い評価を受けています。アメリカやカナダ、イギリスでは、帝王切開の率は高くなっていて、1998年には、4人に1人が帝王切開で出産しています。また南米では、さらに高い割合で帝王切開が行われています。
| 豆知識: 帝王切開率トップはブラジルで50%を越えている。ブラジルで分娩した邦人の報告でも帝王切開が多いとのくだりがみられる。 他に帝王切開率が高い国は、メキシコ、インド、大韓民国、台湾と、アジアに多い。帝王切開率の最も低い国はスウェーデンの8.5%、続いて日本の10.0%、マレーシアの10.01%となる。 関連記事:世界の帝王切開率 |
米国で帝王切開が多い理由アメリカやカナダで帝王切開が増えている理由に次のことがあげられます。
・前回、帝王切開だと、医師が次も帝王切開にすることをすすめる傾向にある。
・胎児仮死
・逆子。 have a breech delivery
・回旋異常
・高齢出産
・妊婦の身長がとても高かったり体重が多い場合、自然出産だと危険の可能性が高い。
・胎児の体重が4kgから5kgと大きいため、自然出産だと危険の可能性が高い。
・帝王切開は、病院経営を潤す。
・出産で異常があった場合、医師が訴えられるケースが増加しているため、医師が安全の確率が高い帝王切開を妊婦に勧める。
・陣痛への痛みや、出産時のトラブルが心配。
・産後のセックスや体形が心配。
・一度、帝王切開をすると、次も帝王切開でしか産めないと思ってしまう。
帝王切開における危険性帝王切開をする場合、ケースは少ないのですが、感染や出血、新生児の呼吸障害症候群respiratory distress syndrome が心配されます。
帝王切開後の次の分娩で自然分娩を選ぶ場合
帝王切開で出産後、次に自然分娩で出産することをVBAC -- vaginal birth after Cesarean-section.と言います。アメリカでは、自然なお産が本来あるべき出産だと主張する団体があったり、自然分娩の方が帝王切開より経費がかからないことから、VBACを勧める動きがある一方、母体の安全性を重視しVBACを勧めない医師もいます。
妊婦さんによっては、前回、帝王切開だったが、今度は自然出産でぜひ産みたいという人もいます。この場合、母体や赤ちゃんのことを考え、次のことを検討する必要があります。
・前回、横切開であること。
・子どもの体位が正常であること
・妊娠中毒などがないこと
・胎児が大きすぎないこと
・妊婦の体重がコントロールされていること
・病院に緊急輸血用の血液が準備されていること
・緊急時に対応できる医療スタッフが十分確保されていること
・子どもの発育が正常であること
前に帝王切開した場合、次の出産は半数弱が帝王切開(アメリカのデータ)アメリカで帝王切開をした産婦4万6000人を対象としたある調査では、35%が次の出産でも最初から帝王切開を選択しました。39%が自然出産を希望し、希望通りに自然出産ができた人は73%でした。
帝王切開の回数帝王切開の数については、何回目までという指標はありませんが、帝王切開の回数を重ねるほど、母体へのリスクは高まります。
帝王切開の危険について
・前回、手術した傷跡が裂けて、子宮が一部、あるいは、大きく裂ける。
・前回、手術した場所の臓器や組織がくっつきあってしまっている場合、胎児が出てくる際に邪魔になるため、それをはがす必要がある。この場合、周りの臓器を傷つけてしまう恐れがある。
・同じ場所を何度も切ると、切ったところが大きくなり、大量出血を招いたり、他の臓器を傷つけてしまうことがある。
・帝王切開後、傷から菌が感染し、子宮破裂が起きることがある。
・事前に検査などを行っても、出産のときになってみないと、どんなことが起きるのか、熟練した専門家でさえ予測がつかない。子宮が破裂してしまった場合、最悪の場合、妊婦や赤ちゃんの生命が脅かされる危険性は高い。参考:産経新聞 http://www.sankei.co.jp/databox/karada/html/163.html