ビーバーの生態観察
夏の思い出
バンクーバーは、市内にもドライブで1時間ほどの郊外にも、自然公園が数え切れないほどたくさんある。
そんな公園では、たくさんの野生の動物にであったり、話を聞いたりする。
ビーバー
子どもたちが、湖でカイヤックの練習をしていたころ、よくビーバーが泳いでいるのを見たという。
私は、残念ながら、泥で築き上げた小山のような巣しか見たことがない。その大きさは、高さが1メートルぐらい。
別の湖へ散歩に行ったときのこと。湖の周りには、人がひとりしか通れないような小さな道が草木の間にある。歩いていると、ビーバーがかじって倒した木々が転がっている。
鉛筆削り器で削ったような木のくずが特徴で、木にも歯でかじったあとがついている。
なかにはビーバーの10倍ぐらいありそうな大きな木の根元がかじりかけになっていて、思わず、
「まさかこの木を倒すつもりだったの? ムボー過ぎない? それに、万が一、木を倒せたとしても、自分のほうに倒れてきたらどうするの??」
とびっくりしてしまった。
それにもしも倒せたとしても、そこから水辺までは10メートル近くあり、とても小さなビーバーが運べるとは思えない。だからといって、ビーバーたちが協力し合ってみんなで引っ張るなんてことはありえないだろうし。
そんなムボーなビーバーたちが残していったかじりかけの木はあちこちにあった。中には、あと数センチかじれば、素敵な太い木が手に入ったのに、かじりかけのままになっていたりする。おなかがすいて、ランチに行っている間に、木のことなんてすっかり忘れてしまったのだろうか?
カナダ&アメリカには、「ビーバー」=「働き者」のイメージがあるというが、ビーバー達の木を切り倒したいという衝動はどこからくるのだろう?
そう不思議に思っていたら、ビーバーの生態について語る看板にこう書かれていた。
「ビーバーの歯は、一日に数ミリどんどん伸びているので、木をかじり続けないといけないのです」
う〜ん、ということは、怠けていると、歯が伸びすぎて、ご飯が食べられなくなってしまうのね。ビーバーの生活場を保障する歯が、食べ物が食べられなくなるという死活問題に直結しているとは思わなかった。
自然は厳しい!