子連れ海外生活の楽しいこと辛いこと体験談
ママ達にインタビュー「日本人の海外不適応」(稲村博著)によると、海外適応には、移住期→不満期→諦観期→適応期→望郷期という5段階の法則性があるそうです。
移住期=新しい土地に引越して来て何もかもが物珍しく観光気分の時期
不満期=観光気分も終わり、いやな面、不便な面などが目に付いてくる時期
諦観期=不便な面にも慣れてきて「郷に入っては郷に従え。しかたがない。」と、その国の現状を受け入れられるようになる時期
適応期=さらに前向きに、その国のことが好きになり、その国での時間を有意義に過ごそうと地に足のついた生活を始める時期
望郷期=滞在期間が長引くにつれ、やはり何かのきっかけで日本が恋しくなってしまう時期
中には、不満期を乗り越えられず、不適応を起こしてしまう人もいますが、以下のインタビューでは、実際に海外に暮らす方達の、戸惑い、フラストレーションなどと共に、前向きな心の変化が綴られており、これから海外に暮らそうという方の新しい国への適応する上での参考になると思います。
このインタビューは、ロサンジェルスにある「すいか幼稚園」がロスに来たばかりのママ〜長期滞在ママ達を対象にインタビューをしていただいたものです。「すいか幼稚園」様、そしてインタビューに答えてくださったお母様方、大変にありがとうございました。
1. 海外という環境において児童や母親、父親の抱える問題
周りに親、兄弟etcがいないため何かあったときにすぐ頼りにする人がいない。主人が不在時に子供に何かあったら。。。と思うと心配
(まだ母親になって間もないので分かりませんが)私の場合日本人である私の血とアメリカ人である主人の血を引いている子供達にどのようにして日本の文化や習慣を理解そして尊重させたらいいのかと考えています。
言葉、文化が違うので、全て日本と同じようには物事が進まない。
児童については、日本ならば小学校から電車に乗って私立に通う子もいますが、ここロスではそれはあり得ないことで、高校生くらいまでは親が車で送り迎えをしなくてはいけない。地域が違うと、街の様子もガラリと変わってきて、母親だけで子供を守りきれるのか不安になることがある。
文化の違い…ずっとアメリカに住むならこちら風でもいいが、いつか帰国することを考えると、心配。(里帰りの時、子どもが混乱しているので)
言葉の問題…伝わらないもどかしさ、わかったつもりで誤解してしまう
子どもがお店で怪我をした時、救急隊の言葉がわからず困った
常識が違う(アメリカ人にお店や公園でよく怒られてしまう) (カートから立たないように・もっと子どもを見ているようになど) (日本は食べ物は残させない、アメリカは残ったら捨てる)
日本にはない問題が多い(学校選び・遠距離通園・送迎の親の負担
幸いにも我が家は主人も私も海外生活が長い為、言葉の問題はあまり今のところありませんが、やはり病院や子供の学校の手続きなど、専門用語が多くなると、多くの父母の方々が苦労されているのを耳にします。
また、我が家もそうですがこれから子供が大きくなるにつれ、家で両親が日本語や外国語(英語以外)を使っている家庭の子と、両親が英語を母国語とし、四六時中家でも英語を使っている家庭の子ではボキャブラリーの数に大きな差が生じてきて、学校でも苦労する子が多いとの話も耳にしたことがあります。また言葉の違いのみならず、習慣の違いにおいても、海外で子育てをする多くの父母の抱える悩みのように思います。
父母がいないので、出産、子育てなど夫婦だけでやらなければならず、助けがなかなか得られないこと。
日本のしきたりや行事などを教えたり、日本語を教えて維持させる事。日本から離れているとはいえ、きちんとした日本を教えていくのに私の場合は国際結婚の為、普通の倍以上の力が必要なのではと思う。お爺さん、お婆さんに教えてもらえる機会が無い。
日本の様に子供だけで歩いての通学ができない事や、学校の後の習い事・友達の家での寄り道などが子供達でできないのが、送り向かいをする親の私が大変と思う以上に可哀想に思う
外国語でのコミュニケーション。
周りに親、兄弟etcがいないため何かあったときにすぐ頼りにする人がいない。主人が不在時に子供に何かあったら。。。と思うと心配
2. 海外にいるからこそ子どもにやってもらいたい、こんなこと、あんなこと・・・
せっかく海外にいるのだからその国の言葉、文化etcを少しでも吸収してもらい
たいできればその国の子供達ともお友達になれればいいなーっ
人種、障害を持つ人、表現の違いを見て、視野を広げて欲しい
もちろん、バイリンガルになってもらいたい。日本ほどせわしくないので、あれをやる、これをやる、と言うよりも、のんびりと自然に触れたりしてもらいたい。日本ではプレイ代が高いゴルフなども小さいうちから習わせてあげられたら、と思う。
自分は外人に対して壁を作ってしまうが、子どもには壁をつくらない子になってほしい
10代の子どもでも他に人のためにドアを開けたりする習慣を身につけてほしい
我が家では海外に居るからこそ、日本の四季折々の行事や習慣も大切にしています。こちらのハロウイーン、Thanksgiving, X'masなどの行事ももちろんですが、日本のおひな祭り、節分や節句、七夕やお正月など、’日本の心’も忘れずに、大切にしてもらいたいと思い、お雛様を飾ったり、鯉幟を飾ったり、夏には浴衣やじんべえを着たりと日本の習慣も楽しんでいます。
いつか我が子達が大きくなって親になった時にはぜひ彼等の子供達にまたそれらを引き継いでくれたら嬉しいな…と思っています。またアメリカは日本に比べボランテイア活動が盛んな国ですが、そのような活動には親子で積極的に参加し、お年寄りや心身の不自由な方々など社会的に弱い立場にある人は皆でやさしく守ってあげなければいけないことを身をもって学んで欲しいと思っています
英語の習得。それ以外は環境がいいのでのびのびと育って欲しい。
両立は大変と思うけれど、アメリカの視点/日本の視点で見た歴史、ロスに居るからこそできる違う国の風習/食文化などをしっかり学んでもらいたい。
現地の語学習得。異文化体験。
せっかく海外にいるのだからその国の言葉、文化etcを少しでも吸収してもらいたい
できればその国の子供達ともお友達になれればいいなーっ
色々な文化に触れ(カリフォルニアの場合正に人種の坩堝なので)心の広い子供に育って欲しいと思います。また、自分が半分日本人であることを自覚し、本当の意味でのBICULTURALそしてBILINGUALな人間になってもらいたいです。
3. 特有の注意点、良い点、注意点
これはどこで育っても言えることだとは思いますが、殊に米国では子供にとっての誘惑(Drugs、アルコール等)や犯罪(誘拐等)に巻き込まれるチャンスが多々ある為、親として十分な注意を払いたいと思います。良い点としては日本よりは子供が勉強に縛られずにのびのび育つことの出来る環境であると思います。
アメリカは単一民族ではなく、色んな人種が居るので、その点が怖い点でもあり、でも逆に、色々な人たちと身近に接する事が出来て、国際性を高めることが出来そうである。
父母以外の人への接点が少ないので、「人っていいもんだ」という愛情に欠ける
アメリカは良く褒めてくれるし、スキンシップが多い事を見習いたい
普通の日本の童謡や行事を特に気をつけて、経験させないと知らずに育ってしまう(そのため、日系の幼稚園に入園させた)
文化に違いに対する子どもからの質問に答えられるようにしておきたい
現地校に通う際、アメリカの童謡などを教えるように努力している
やはり日本の常識で子育てをすると思わぬ事態になる事を忘れてはならないと思います。特に子育てにおいては子供への体罰や保護責任においてのアメリカの常識は事前にしっかりと学んでおくべきだと思います。未だに、日本のマーケットの駐車場でほんの少しの間とは言え、子供を車内に置き去りにしていたり、子供のお尻や頭を叩いているのを見かけることがありますが、そのような事がここアメリカでは思わぬ大きな事態になってしまう事を忘れてはならないと思います。しかし、日本人には少し過剰かな?と思ってしまうアメリカの幼児虐待への認識も元を正せば’子供を守る’ものであり、それを守ることはこの国に住む親達の義務だと思います。真夏に幼児を車内に置き去りにしてパチンコや買い物へ行き幼児が死亡するというNewsの絶えない日本よりは、そのような惨事から子供達を法的手段によって守ることも大切な事だと思います。カーシートなどの法律も日本に比べ厳しいですが、それらは皆子供にとっては良いことだと私は思います。
家や車に子供を置き去りにしてはいけない、体罰など日本ではあたりまえに行われていてもこちらでは犯罪や罰金の対象になることがあるので注意が必要。
ロスだけに限らずアメリカでは住む環境によって、親/子供の考え方や学校のレベルなどがかなり違うので、住む環境が大切かと思います。道一筋変わっただけで、雰囲気が変わる。日本でしつけ、でもアメリカでは虐待とみなされる事も有るようす。(*知り合いの日本のお孫さん達が来た夏休みにロスのお孫さん達と一緒に雑魚寝をさせただけで、学校から注意書きがきたそうです。 *知り合いの子供のクラスメイトの一人で怒られてクローゼットに暫く入れてられていた事を友達に言ったら、その友達が「ソーシャルサービスに言うと二度とクローゼットに入れられなくなると言い、子供が電話。サービスの人が早速家庭訪問に来てその家では離婚騒動)ドラッグやセックス/十代の出産が身近に日常茶飯事
日本にいる時より、治安に注意が必要。日本と現地で医師のアドバイスが違うことな
ど。ロスは少数民族の多い地域なので、色々な文化の違いを肌で感じる事ができる。国立公園などが身近に有り行きやすい。
良い点教育は日本と比べて、子供の得意なことを伸ばしてあげやすいカリキュラムであると思う。あとは日本のようないわゆる子供の「公園デビュー」のようなお母さん同士の縄張り意識もないので楽。
注意点
危険な場所には行かない・子供を少しでも置き去りにしない良い点・みんなフレンドリーですぐ話かけてくれる。子供もうれしいらしく知らない人にも微笑んでる
4. または海外の話題に関係なく、こどもたちに関して気づいたこと
私の周りには自立心が強く明るく元気な子供が多いです。
子供は人種など問わずにみんなが公平にお友達になれると思うので、素晴らしいと思う。そういう柔軟性は大人になってしまうと段々と無くなってくるものだ、と実感してしまう。
知らないうちに興味の範囲が広がっているので、タイミングにあわせて環境を整えてあげたい(字など)
アメリカ人の中に平気で入っていけることに驚く(英語ができなくても遊べる)
同じ環境でも、子どもによって育ち方の違いに驚く(兄弟をみて)
子ども自身に育つ力があることに驚かされる血縁者以外の人にもそだててもらっていることを実感する(幼稚園の先生・友達のお母さん・ご近所のアメリカ人)
日本と比べアメリカの子供達は公共の場で泣いている子が少ないしつけができているのか?
日本と同様こちらでも子供のビデオゲーム(プレイステーションなど)のやりすぎは問題になっている。
人種/場所に限らず、根本的マナーは同じなのでは。
アメリカの方がデパートや公共の場で泣叫んでる子供や順番を守らない子供達を見た事は今まで無い。
5.自分は海外生活が不適応と感じる事はありますか?どんな時感じますか?又は精神的なストレスがあれば主な原因は何ですか?
不適応と感じる事はほとんどない。幸い、日本人もたくさん住んでいる地域なので、とくにストレスなどもない。あえて言えば、実家に帰りたかったり、日本の友人に会いたい時などすぐに行けない、と言う点でしょうか?
言葉の問題で親切にしてくれた人にもうまくお礼が言えない
ボランティアをしようという気力はあるが、言葉の面で役に立てるか心配一歩ひいてしまい、参加できない。
言葉の問題のストレスは滞在年数が長くなるにつれ、強く感じる。
文句などに言い返せなくてくやしい。
ロサンゼルスならば、日本的な部分が多いので安心
日本にいる祖父母とのコミュニケーションが時差や顔が見えない事でうまく伝わらないこと
駐在なので、主人の仕事の都合で来たのだから、なるべく奥さんが過ごしやすいように、支えになって欲しい。
不適応と一番感じるのは英語がしゃべれない。わからない時。これさえクリアになればロサンゼルスで暮らすのは最高だと思う。ストレスとまでは感じないが知り合いが少ないため子供と2人でいる時間が長い。たまに友達と会うととっても楽しく感じる。
毎日でも集まりがあれば(好きな時間に行き、好きな時間に帰ってくる)気が楽なのだが。。海外生活が不適応と感じることはないが、同年代のおかあさんたちでも現地の人々とは共通の話題がなかなか見つからず会話が続かなかったりすることがある。
海外生活においてのストレスは有りませんが、時々やはり他人の国なんだな〜っと思う事はあります。
日本の物のほうが、現地のものより良いと感じてしまうことが多く、なかなか慣れない(滞米6年目)。日本にいれば、手に入るはずのものが手に入らない時、ストレスを感じる。
6. これから駐在で来る方々へのメッセージ
海外での生活に不安を感じるのはわかりますが、生活してみるといつかは慣れます。(ロサンゼルスは特に住みやすいので全く問題ありません)自分の生活を見直すのにもいい機会かもしれませんね。
駐在だと期間限定だと思うのですが、早いうちにローカルに慣れること、また慣れてきたら、外に目を向けてみてください。ご家族で是非やりたい事など目標を持たれると、お仕事をされるご主人様だけでなく、奥様、お子様も楽しく過ごせると思います。
違いを受け止めて、違いを楽しんでください。
夫婦の仲のよさが大切(甘えられる唯一の相手)
いろいろな事を拒否せず、まず受け入れる寛容がノイローズにならないこつです。
友達はたくさん作りましょう(とても心の支えになります)
いい事もいっぱいあるが、嫌な事もいっぱいあるという覚悟と期待が必要です
海外での生活に不安を感じるのはわかりますが、生活してみるといつかは慣れます。(ロサンゼルスは特に住みやすいので全く問題ありません)自分の生活を見直すのにもいい機会かもしれませんね。
言語の違い、習慣の違い、教育システムの違いなど、最初は戸惑うことも多いと思いますが、子供を育てる上では日本よりも環境が恵まれていると思いますのでこちらでの生活をエンジョイしていただきたいと思います。
せっかくアメリカに来られるのに、どうして日本の社宅の様に生活されるのでしょうか?(大きなお世話ですが........)アメリカを楽しんで下さい。
なんでもかんでも日本製を持ち込むのではなく、なるべく現地調達したほうが良い。ただし、先輩ママと情報交換し、「これだけは絶対日本製がいい」というものを見極めるのも良いかも。
私も主人もアメリカでの生活に憧れ渡米をして十数年、こちらの生活が好きで既に永住権も取り、今後日本へ生活の拠点を戻す予定もないので、あまり今までにストレスや自分に海外生活が合わないと思った事はないのですが、やはり家族と離れて居ることは、最近特に自分達が親になり寂しく感じることが出てきました。やはり息子にとっても、おじいちゃんや、おばあちゃんが傍に居る環境は良いことでしょうし、私も現在2人目を妊娠しているので、つわりでつらい時や子育てで悩んだ時などは、親兄弟が傍に居てくれたら、心身ともにどんなにか楽だろうな〜と思うことはあります。また最愛の母親が癌になり、余命少ないにもかかわらず、仕事や家庭がありすぐに飛んで帰ってあげれなかった時には大きなストレスになり、また傍に居てあげれない親不孝を思い、落ち込んだ事もありました。
日本人であることを誇りに持ちつつも郷に入れば郷に従えで、柔軟な態度で生活された方がストレスが少なくてすむと思います。そして日本人社会から時には出て、現地の人たちとの交流を持たれれば色んな意味で視野が広がり、海外生活をしている甲斐があると思います。
私はどちらかというと、堅苦しい日本が嫌で小さい頃からアメリカに憧れ高校卒業後に日本を飛び出して来てしまったので、日本への未練は全くなかったのですが、強がりの私でも多少のカルチャーショックやホームシックはありましたし、苦い経験も多々ありました。駐在ともなれば、会社の都合などでご自分が希望したわけでもなく、こちらに来ざるおえない状況の方々もいらっしゃるかとは思います。その様な方々にとっては、ここアメリカでの習慣の違いや、言葉の壁は大きなストレスになるに違いありませんが、どうか悲観的にならず、ぜひ来たからにはどんどん外に出て、アメリカを肌で感じ、沢山の事を経験されて帰国して頂きたいと思います。つらい経験も全て無駄なにならず、お子様にとってもご両親にとっても、今後日本に帰ってから、きっとアメリカでの経験が大きく皆さんの人生に役立つことは間違いないと思います。またそう信じて、何事も積極的にチャレンジして、家族皆で助け合い協力して1日1日を大切に、楽しく、ここアメリカでも過ごしてくださいね。
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